北海道といえば豊富な自然と様々な魚種が狙えることから、全国のアングラーから大人気です。
また全国的にも珍しい大型のロックフィッシュが狙えるポイントも多数存在します。
北海道に潜むロックフィッシュのシーズンや釣り方
大型は60センチ!?全国最大級のアブラコ
アブラコは北海道を代表するロックフィッシュです。
サイズは20から50センチ近くのものまで幅広く、大型の釣果として60センチクラスが釣られた記録もあります。首を振らしながら凄まじい引きで抵抗するためそのファイトは多くのアングラーを魅了します。
主なシーズンは3〜6月の春と10〜12月の秋と言われていますが、サイズにこだわらなければ1年を通して狙える魚種でもあります。
アブラコは日中に活動をする魚のため、狙う場合は日が出ている時間がオススメです。特に釣りでは定番とも言われている「朝まづめ」と「夕まづめ」に見違えるほど活性が高くなります。
基本的にはワームで狙う場合が多く10g前後のテキサスリグを使い、アブラコが潜むと言われる、テトラポットや海藻類などの障害物周り、海底にある穴にワームを落とし込みます。
甲殻類を捕食しているため、甲殻類をもしたワームがおすすめですが、活性が高い時期には表層寸前まで小魚を追ってくるケースもあるため、状況に応じてシャッド系ワームも使いたいですね。
ソイの引きはアブラコを凌ぐ?
ソイはアブラコと並んで北海道で人気のロックフィッシュです。
サイズは20から40センチが中心ですが、アブラコに比べると小さい個体が多く30センチでも比較的大きいサイズとして認知されています。
もちろん大型を狙えるポイントでは50センチを超える釣果も聞かれており、ヒットと同時に海底や障害物に突き刺さるように潜ることから、その引きはアブラコよりも強いです。
こちらも1年中狙える魚として有名ですが、アブラコと同じく3から6月の春シーズンと10から12月の秋シーズンが最盛期と言われます、またソイの場合春シーズンに抱卵の大型の個体が岸寄りするため、春シーズンが特に楽しめる魚種です。
ソイは基本的に夜に活性が高くなるため、日が沈んでからの夜釣りがおすすめです。特に潮の満ち引きが激しい大潮に釣果が高くなるため、夜の時間帯に潮が大きく動く日を狙って釣りにいきたいですね。
ワームで狙う場合は3から5gのジグヘッドにシャッド系ワームを使うことが多いです。夜釣りのため、主に夜光系や白系のシャッド系ワームに反応があります。
アブラコと同じく障害物の近くに潜んでいることが多いですが、小魚を追いかけて丸呑みするようにバイトするため、スイミングなどのアクションが効果的です。
北海道ではソイという魚はクロソイを指す場合が多いですが、他にもロックフィッシュの対象魚として狙われるソイがいます。
クロソイより貴重なマゾイ
北海道に生息するソイは、クロソイ以外にも存在します。
特にロックフィッシュの対象魚としてはマゾイやシマゾイが有名です。
マゾイはクロソイと同じく道内の様々な漁港で狙えますが、クロソイに比べると数は少ないです。
クロソイに比べて体高が高く、青みがかった色をしています。
大型の個体はなかなか接岸しませんが、通常のクロソイよりも引きが強いと言われています。
太平洋ではシマゾイがおすすめ
主に太平洋側に生息するシマゾイも室蘭や噴火湾を中心にロックフィッシュの対象魚となっています。
クロソイと同じく大型の個体が釣れる場合もあり、引きもマゾイに劣らない強烈なものです。
黄色く少し筋肉質な魚体が特徴で、20センチ前後の魚でもその引き味はたまりません。
基本的にはシマゾイやマゾイもクロソイと同じく春秋シーズンの夜釣りがおすすめで、シャッド系ワームを中心に狙う場合が多いです。
全国でも珍しい紫色のウサギアイナメ
北海道でも道東の一部の地域にしか存在しない、ウサギアイナメと呼ばれる魚がいます。
ウサギアイナメはアブラコの一種で、雄の成魚は非常に珍しい紫色の魚体です。
そのサイズは通常のアブラコよりも大型のものが多く、引き味も非常に魅力的です。
全道でも限られた地域にしか生息しないため、釣ったことがあるアングラーも稀ですが、非常に魅力的な北海道ならではのロックフィッシュです。
北海道のロックフィッシュ有名ポイント
札幌近郊の定番ポイント「石狩湾新港」
北海道の大都市でもある札幌から最も近いロックフィッシュが狙えるポイントが石狩湾です。
石狩湾新港では主にアブラコやクロソイを狙えますが、釣り人の数が非常に多いため数、サイズ共にアベレージ以下の印象です。
手軽にロックフィッシュを狙う際におすすめですね。
南北の防波堤から大型も?「小樽港」
小樽港も札幌から比較的近いロックフィッシュが狙えるポイントです。
南北に存在する、南防波堤、北防波堤は全道的にも大型の防波堤のためロックフィッシュの潜むポイントも多いです。
また高島漁港、祝津漁港、忍路漁港などの小さい漁港も近くにあるため、ランガンするには小樽がおすすめですね。
石狩湾と同じく釣り人は非常に多いため、魚のプレッシャーは高めです。
北海道ロックフィッシュのメジャーポイント「苫小牧港」
太平洋側に位置する苫小牧は50センチを超えるアブラコやソイが狙えるポイントとして全国的に有名です。
メジャーポイントのため魚のプレッシャーは高いですが、小樽や石狩に比べると大型の魚が多いため、ランカーサイズに出会える可能性は非常に高いです。
苫小牧港の中でもロックフィッシュアングラーに人気の浜厚真漁港が昨年から立ち入り禁止になりました。
ゴミなどを不法投棄する一部のマナーの悪いアングラーの影響で北海道のロックフィッシュポイントも減少傾向にあります。釣りに行った際は他人のゴミも拾うように心がけましょう。
大型を狙うための必勝ポイント「室蘭港」
こちらも太平洋側に位置する室蘭港。
小樽や苫小牧といった札幌近郊のメジャーポイントに比べると、距離があるため魚の活性やプレッシャーは少なく感じます。
もちろんこちらも苫小牧に負けない大型のアブラコや全道的にも珍しいシマゾイが釣れる漁港でもあります。
定番ポイントは南と北にそびえる「南防波堤」と「北防波堤」です。
室蘭名物白鳥大橋を見ながらの釣りもなかなか乙なものですよ。
日本海の磯釣りのメッカ「積丹半島」
ロックフィッシュは漁港だけではなく、磯釣りでも狙える魚です。磯のロックフィッシュは大型が多く、引きも漁港で釣る魚よりも強いです。
ウェーダーなどの装備は必要ですが、ロックフィッシュを楽しむためには磯もおすすめです。
北海道の磯釣りといえば、ドライブスポットとしても人気の積丹半島です。ロックフィッシュ以外でもホッケやアメマスなど狙える魚種が豊富なため釣り人は多いですが、漁港に比べて敷居が高いためプレッシャーは低めです。
余市を超えると、「古平港」「美国港」「黄金漁港」などの漁港も多数あるため、磯に行く装備がない場合はこちらの漁港でも狙うことができますよ。
ウサギアイナメを狙うには「釧路港」
道東の一部地域にしか生息しないウサギアイナメを狙うには釧路港はどうでしょう。
釧路港は道東の中でも有数の巨大漁港でウサギアイナメを狙うアングラーには最もおすすめとされています。
大型の個体を釣るのは簡単ではありませんが、道東は日本海や太平洋側に比べると交通の便が非常に悪く、釣り人の数は少ない傾向にあります。
遠征する気合は必要ですが、大型のロックフィッシュ、そしてウサギアイナメを狙うのにはぴったりですね。
今年の春は北海道でロック三昧
今回は北海道で人気のロックフィッシュの主な対象魚とおすすめのポイントについて紹介しました。
メジャーポイントは釣果の実績も高いですが、ロックフィッシュは北海道の港では必ずと言っていいほど狙える魚です。
そのためポイントにとらわれず、自分の足で様々な漁港を探ってみるのもオススメです。
道内の方はもちろん道外の方にもぜひ北海道のロックフィッシュを楽しんでいただきたいですね。

まこと

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